オンライン診療でよく起きる問題と予防策
オンライン診療は、診療内容によって保険適用が認められ、今後更なる発展・拡大が見込まれています。革新的な診療の在り方として、メリットばかりにフォーカスされがちですが、デメリットもあるようです。そこで今回は、よくある問題や現状を調べてみました。
まず、意外と知られていないのがシステム手数料がかかることです。診察料とは別に必要になってくるため、「何も聞かされていない」と患者側が腑に落ちない場合もあります。トラブルを防ぐためには、医師側が前もって患者に伝えておく必要があります。
そして、いざオンライン診療を行い、自覚症状を確認していくと、やはり聴診や触診をしないと判断できない、というケースもあります。「病院に行きたくないからオンライン診療にしたのに」と苦言を言われるのはよくある事例です。
そうならないためにも、医師側は予め対面診療に切り替わる可能性があることをきちんと伝えておいた方が良いでしょう。また、そうなった時にすぐに病院へ受診できるような環境を整えておくことも大切です。
そのほか、オンライン診療では患者がこれまで処方されたことがない睡眠剤や向精神薬等を処方できないという事実があります。これは、あまり広く知られていない傾向にあるため、共有しておくことが大事です。もちろん患者側も、オンラインで処方できない薬を確認しておき、オンライン診療もしくは対面がいいのかを検討しておいた方が良いでしょう。それでも迷う場合は、最初に医療機関に相談しておくのがベターです。